虫歯と歯周病の予防を考える歯医者、箕面市の歯医者。江口歯科医院

ご予約からご相談まで、
お気軽にお問い合わせください。

平日 9:00-12:30 / 14:30-19:00
9:00-12:30 / 14:30-18:00
9:00-12:30 木曜休診

トピック


治療したのに銀歯がしみる!? ーその原因について

虫歯の治療をした後、詰め物や被せ物をいれたのにいつまでも歯がしみることありませんか。治療がうまくいっていないのではないか、まだ虫歯が残っているのではないかと不安になることもあるかと思います。多くの虫歯は詰めることで症状が改善することもありますが、虫歯が神経に近い場合、処置後しばらくは症状が残ることがあります。神経があることは歯にとってとても重要なことです。今回は治療後に歯がしみる原因と以前入れた銀歯がしみてくる原因についてのお話です。

虫歯が神経に近い場合

虫歯が神経に近いとき、虫歯を取ると神経にギリギリまで近い状態であったり、処置中に神経が露出してしますことがあります。症状がひどくない場合、多くの歯医者さんはこの神経を保存できるように処置を行います。神経を取ってしまった歯は寿命が短くなる傾向があるからです。しかし、保存処置を行った全ての歯の治療が成功するわけではありません。半年以内に、おおよそ1〜2割の歯に神経に問題を引き起こすと言われています。

虫歯の治療後に神経に近いことを告げられた歯には治療後も経過を診ていく必要があります。

 

以前虫歯が神経に近いかった場合

治療後の半年間症状が無かったとしても、経過年数とともに歯の神経の生存率は下がっていく傾向があります。歯医者さんで継続して様子を診てもらい、症状の変化に対応できるようにしておきましょう。

知覚過敏

銀歯の入っている歯の歯周病が進行することで、歯ぐきが下がると知覚過敏になり歯がしみてくることがあります。この場合、銀歯を外すよりも歯周病の治療や知覚過敏の薬を塗ることによってしみる症状を軽くしていきます。

 

歯ぎしり、食いしばり、噛み締めなど

歯ぎしりや食いしばりが強い方は、歯の根本が欠けたり、歯に小さなヒビが入ることがあります。こういった場合も知覚過敏の薬を塗って対応していきます。

 

歯のヒビ

歯にヒビが深く、神経の近くまで広がっていると、しみたり痛みを伴うことがあります。神経を残せるようであれば神経を残したまま、ひびが広がらないように被せ物で補強をします。神経を残せない場合は神経を取って被せ物を入れます。

まとめ

歯がしみているは神経が生きている証です。回復するかしないかは経過を診ていく必要があります。強い痛みでなければ出来るだけ神経を残した治療を行った方がその歯の寿命はできるだけ長くすることができます。

たくさんとっても大丈夫? ー歯科用レントゲンの被曝量について

歯医者さんでは診察の時にレントゲンを撮りますが、レントゲンの体への影響や、妊娠中の場合お腹の中の赤ちゃんへの影響について心配な方も多いのではないでしょうか。歯は骨のように硬い組織なので、レントゲンを撮らなくては正確な診断をすることができないことが非常に多いのです。今回は歯医者さんで撮るレントゲンの被ばく量がどの程度なのかのお話です。

歯医者さんのレントゲンとは?

歯医者さんで撮るレントゲンは歯や顎の骨などの硬い組織の状態を確認するために撮影します。レントゲンの検査によって虫歯や顎の骨にできた変化、副鼻腔炎なども確認することがでます。また、最近はCTレントゲンなどの普及に伴って3次元的に顎の状態を確認することもできます。CTはインプラント治療においては必須の検査となっています。

 

歯医者さんで撮るレントゲンの被ばく量とその他の被ばく量との比較

歯科用CTやレントゲン撮影で受ける放射線量は、以下のようになります。

歯科用CTやレントゲンで受ける放射線量

  • 歯科用CT : 0,1mSv / 1枚
  • 口の中に入れて撮影する小さい写真(デンタル) : 0.01mSv / 1枚
  • お口全体が撮影できる大きい写真(パノラマ) : 0.03mSv / 1枚

人間の体に問題を起こさない放射線の被ばく量の限界は200mSVです。歯科で行われるレントゲンは、一年間の限度とされる値の10〜100分の1程度の値であり、胸部や胃のX線検査で浴びる放射線被ばく量よりも少ない値です。

より詳しい資料はこちらです。

 

レントゲンが赤ちゃんに影響しないの?

一般的にレントゲンは赤ちゃんに影響する可能性があるため、妊娠中は避けるべきだといわれています。
ですが、歯医者さんで使われているレントゲンは歯科用の部分的なものです。レントゲンの範囲は歯の周りや顎に限定されているので、赤ちゃんへの影響はあまり気にする必要はありません。さらに、レントゲン撮影時には鉛のエプロンでお腹を保護するので、影響は限りなく抑えられています。

 

まとめ

歯科治療ではレントゲンの検査はとても重要なものです。正確な診断や治療を行うために、より多くのレントゲンを撮影します。治療前の診断や治療中、最終的な確認などレントゲンは欠かせないものです。現在はレントゲンのデジタル化によって以前に比べ被ばく量もかなり抑えられています。症状が悪化する前に適切な診断の上、治療をすることをお勧めします。

6歳臼歯が生えてきた時の注意点

6歳臼歯は永久歯の中でも早く生えてくる歯の一つです。しかし、実は6歳臼歯は歯の生えたて時は、色々なトラブルが起きることがあります。永久歯は変わりがない大切な歯です。今回は6歳臼歯が生えてくるときに起こるトラブルとその対応策についてのお話しです。

 

6歳臼歯とは

6歳臼歯とは6歳くらいに一番奥から生えてくる永久歯で、第一大臼歯とも言います。6歳臼歯は乳歯と生え変わるのではなく、一番奥の歯茎を突き破って生えてくる歯で、永久歯のかみ合わせの基準となるとても大切な歯です。

 

6歳臼歯が生えてくるときに起こる9つのトラブルと対応策

6歳臼歯の歯茎の痛み

6歳臼歯は一番奥の歯茎を突き破って生えてきます。お口の中が不潔な状態で6歳臼歯が生えてくると歯茎が腫れて、痛みが出てくることがあります。

腫れて痛む時は歯ブラシで腫れたところ磨くと痛がることがあります。ガーゼにイソジンなどの消毒薬をつけて軽く拭いて、腫れが治まってからブラッシングしてあげてください。

6歳臼歯の虫歯

6歳臼歯が生えてから上下の歯が噛み合わさるまでおおよそ3年ほどかかります。生えたての歯は磨きにくく最も虫歯になりやすい時期です。また、生えたての歯は柔らかく虫歯になりやすいので注意が必要です。

乳歯の時から虫歯ができないように毎日仕上げ磨きをしたり、食生活習慣を見直しましょう。歯医者さんで定期的にメンテナンスを受けるのも良いでしょう。生えたての6歳臼歯はとても磨きにくいので必ず仕上げ磨きをするようにしましょう。

定期的にメンテナンスを受けていると、必要に応じて虫歯になる前にシーラントなどの予防処置をしてもらえます。

 

6歳臼歯を虫歯にさせない方法

仕上げ磨き

6歳臼歯は一番奥にあるためお子さんにはとても磨きにくいです。また生えたての状態は噛み合わさる面の歯に溝に汚れが溜まりやすかったり、歯自体もまだ柔らかいため非常に虫歯になりやすい時期です。親御さんの毎日の仕上げ磨きを必ずするようにしてください。

フッ素入りの歯磨き粉を併用したり、歯磨き粉が苦手なお子さんにはフッ素入りのうがい薬を使うと良いでしょう。

シーラントでコーティングする

6歳臼歯の歯の溝が深い場合は歯磨きでは溝の中まで届かないために溝が黒くなったり、虫歯が起こりやすくなります。

そういった場合はシーラントといた方法があります。シーラントとは、虫歯ができる前にセメントなどで深い溝を封鎖する方法です。溝を封鎖することで汚れが残りにくくなります。

まとめ

永久歯の生え始めの時期はお口の環境が大きく変わるので、トラブルが起こることが多くあります。また、仕上げ磨きや学校検診などでも見逃されてしまうこともあります。かかりつけの歯医者さんで定期的にお子さんの口の中を診てもらうことがトラブルを早く発見したり、観察したりするのには重要です。

 

どうして根の治療は時間がかかるのか?

歯の根の治療や神経の治療は痛みがあったり、何回も治療に通わないといけなかかったりして、「あと何回かかるんだろうか?」思う方も多いのではないでしょうか。歯の根の治療は歯の根の中汚染している細菌を取り除く治療です。根の治療は歯の寿命に大きく影響を与える治療です。今回は、根の治療についてのお話しをします。

 

そもそも根の治療ってどんな治療?

歯の根の治療は主に虫歯が深くなって歯の神経が汚染された時に行われます。実際には根の汚染された部分を取り除いて薬で神経のあった管状のスペースを封鎖するために根の中心を繰り抜くように行います。

歯の神経は非常に複雑で多様な構造です。神経の管をヤスリのついた針金で慎重に削っていくのですが、根の中は肉眼では見えないので知識や理論だけでなく感覚の鋭さや繊細さを求められます。

また、根の治療は虫歯に冒された歯にできる最後の治療なので、根の治療は成功率も悪く(初めての神経の治療の成功率は80〜90%、根の再治療は60〜70%程度)、治療の中断してしまうと一気に抜歯のリスクは高まってしまいます。

 

根の治療の方法

1.根の中に細菌が入らないようにする

根の中に唾液や細菌が入ってしまうと、痛みが取れなかったり、病気の再発が起きてしまいます。そのため唾液が入らないような器具を使い、唾液の中の細菌が根の中に入らないようにします。

2.神経や汚染物を取り残さないようにする

歯の神経の管は歯の種類よっても、人によっても本数や形が大きく違います。治療の時に神経の管を1本でも見逃してしまうと痛みや再治療の原因になります。神経の管は前歯と小臼歯で1~2本、大臼歯は1~4本となり、この一本一本を綺麗にしていかなければなりません。

3.緊密に薬を入れる

歯の神経の管は単純なの丸い形ではなく、楕円形、三角形、樋状、二股状になっていたり、急激に曲がっていたり、とても複雑な形をしています。この複雑な根の中を小さな入り口から消毒し、根の中に細菌が繁殖しないように緊密に封鎖する必要があります。

根の治療で治らない時は?

通常の根の治療は根の中からしてアプローチ治療を行います。治療の効果が思っていたように得られない場合は外科的歯内療法といった歯ぐきを開いて外側からアプローチをして治療を行います。

 

根の治療中に起こりうること

根管治療中に痛みが強く出てしまう方がいます。その場合は麻酔をして根管治療を行います。根の中に汚れを残したままだと、痛みが残ったり、病気の再発が起こったりします。

根の治療後に軽い痛みが出ることがあります。専門医の報告ではおおよそ3%程度と言われています。数日で治まることが多いですが、痛みが強ければ痛み止めを飲むようにして下さい。

 

 

 

入れ歯と上手に付き合うためのポイント

初めての入れ歯、新しく作り直した入れ歯。最初はきちんとご飯が食べれなかったり、話している途中で外れかけたり、大きくて違和感が強かったり、色々なことが起こります。 入れ歯を作製することはちょうどオーダーメイドのスーツを作るようなもので、本当にお口にあっったものを作ろうと思うと、人の体型がそれぞれ違うように顎の骨や歯ぐきのカタチやかみ合わせなどを細かく正確に反映していく必要があります。

入れ歯が出来上がってからも食べたい食べ物や違和感に対応するために調整が必要になります。本当にあった入れ歯をお持ちの方はその入れ歯をとても大切に使われています。今回は少しでも永く快適に入れ歯を使っていただくためのコツを全て説明します。

 

入れ歯をしっかり掃除する

入れ歯をしていると入れ歯の裏側留め金の周りに汚れが溜まります。入れ歯には目に見えない小さな穴がたくさん空いているので入れ歯の掃除を怠っていると、その穴の中で菌が増殖して非常に不潔になってしまいます。毎食後入れ歯用ブラシで汚れを落として清潔に保つようにしましょう。時には入れ歯用洗浄剤に漬けるのも良いでしょう。

お口の中も清潔に保つ

部分入れ歯の方や歯の根っこを残した状態で入れ歯を作っている方はその歯の周りに汚れが溜まりやすくなっています。部分入れ歯簿作り直しで最も多いのは残っている歯が抜歯になってしまう時です。残っている歯を守るためにも、入れ歯は取り外して毎食後ブラッシングするようにしましょう。普通の歯ブラシだけでは難しいところもあるので歯医者さんでお口にあった歯ブラシを選んでもらうと良いでしょう。

 

外す時間も大事

入れ歯を装着しっぱなしにするのはやめましょう。入れ歯を長期間入れていると歯ぐきを強く圧迫してしまいます。1日の間で外す時間を必ず設けるようにしてください。寝ている時に外すのか、起きている時に外すのかは、残っている歯の状態によって変わります。歯医者さんに相談してみると良いでしょう。

定期的に歯医者さんで診てもらいましょう

永く使えている入れ歯ほど、長期間の使用によって人工歯のすり減りや留め金が緩んだりしています。定期的に歯医者さんで診てもらって細かな微調整を受けるようにしましょう。

 

虫歯の治療はやり直しばかり! ー虫歯の再発をできるだけ防ぐには

虫歯の治療をしたけれどまた虫歯になった、歯医者さんに行くたびに歯を削られているとお悩みの方も多いのではないでしょうか。実際に歯医者さんでは、一度治療した詰め物などのすき間からできてしまった再発に対するやり直しの治療が多くあります。実は治療の受けた歯の6割の歯がやり直しが必要なると言われています。どうしてこのようなことが起きるのでしょうか?

 

虫歯の治療(削る治療)の本質

虫歯の治療=削る、詰める、被せる治療といったイメージを持っている方がほとんどだと思います。削る、詰める、被せる治療というのは体の他の部分に例えると義手や義足、メガネを作るのと同じ治療です。失った機能を回復させる治療で、虫歯になる原因を除去する治療ではないのです。

虫歯になる原因に対するアプローチをしないで虫歯の治療をすると、将来やり直しになる確率が高くなります。

虫歯の治療には限界がある

何回でもやり直せるのならどんどん削るのも一つの考え方かもしれません。しかし、歯は再生能力のない組織です。削れば削るほど歯の原型はなくなり、強度も落ちていきます。おおよそ5〜6回程やり直しをするとその歯に致命的なダメージを負って残すことが難しくなると言われています。

虫歯は環境が起こす病気

そもそも虫歯になる原因とは何なのでしょうか?虫歯になる原因を改善できれば虫歯は減らせるかもしれません。

虫歯はこの3つがないとできることはありません。

①細菌 (虫歯菌)

②食物 (虫歯の菌の栄養になる糖質、炭水化物)

③歯質 (歯のこと)

毎日のブラッシングを見直しましょう

虫歯の菌はお口のプラークに多く存在します。毎日歯ブラシやフロス、歯間ブラシを使ってお口の中を清潔に保つことが大切です。歯医者さんで普段のブラッシングのやり方を診てもらいアドバイスを受けるのが良いでしょう。

 

1日の食生活を見直しましょう

虫歯の菌は糖質を餌にして酸を出します。その酸が歯を溶かして虫歯を形成します。日常生活の中で、習慣的に糖分の高い飲食物を摂られている方や、甘いものをちびちびダラダラといった風に頻繁に長時間摂っている方、食事をとる時間が不規則な方は要注意です。完全に止める必要はありません。頻度を減らしたり、糖分の代わりにキシリールの入ったガムなどに変えたり、甘いものは決まった時間だけとるような工夫をされると良いでしょう。

 

歯を強くしましょう

フッ素は歯の再石灰化の時に、表面のエナメル質の成分と結びついてフルオロアパタイトというより硬い構造になり、歯を強化します。歯が強くなることによって、虫歯の発生を防ぎます。フッ素入りの歯磨き粉やフッ素入りのうがい薬などを使うと良いでしょう。

 

歯や口のケガとその対応について

お子さんが転んだりして歯や口の周りにケガをされて来院されることはよくあります。歯や口の周りのケガ(外傷)は身体の他の部位とよりも多く、その後の影響も残りやすいものです。受傷時は歯が折れたり血がでたりするので、子どもも保護者さんも気が動転しがちですが、適切な応急処置が必要になります。早めの対応が歯の予後に影響するため、痛みなどの症状がない場合でも、歯医者さんで診察を受けましょう。今回は歯医者さんを受診される前の応急処置についてお話しします。

吐き気やめまいがみられる(頭部の外傷が疑われる場合)

頭を強く打ったり頭痛や吐き気、めまいなどがみられる場合は、歯医者さんを受診する前に脳外科など専門医を受診してください。

歯ぐきから出血している、歯がグラグラしている、位置がずれた

まず止血を行います。出血量は唾液と混ざっているので多く感じますが実際は少ないことがほとんどです。うがいや濡らしたガーゼで出血部位をきれいにしてから、清潔なガーゼなどで出血部位を押さえて止血を図ります。歯ぐきが切れていたり、歯が折れたり、歯の位置がずれていることも多いので、早めに歯医者さんを受診しましょう。

歯が欠けた

欠け方が小さい場合は様子をみてから歯科受診してもかまいませんが、大きく欠けた場合は神経(歯髄)まで達していることが多く、放置すると痛みが出たり、神経が死んでしまいますので、早急に歯医者さんを受診しましょう。折れた歯のかけらがあるようなら軽く水ですすいで、乾燥させないようにして持参してください。

歯が抜け落ちた(歯の脱落)

歯が抜け落ちた場合、条件がよければ歯を元の位置に戻す(再植)ことができます。歯の組織が生きているうちに再植すると予後が良好といわれています。できれば受傷後30分以内に処置することが望ましいため、脱落した歯を「歯の保存液」か「牛乳」につけたり、本人のお口の中に入れるのも良いでしょう。乾燥させないようにして、できるだけ早く歯医者さん受診をしましょう。

 

ケガが治ってからも長い経過をみていくことが大切です。

症状が軽い場合でも、その後しばらくしてから歯が変色したり、歯ぐきが腫れてくることがあります。また、乳歯の場合は後から生えてくる永久歯に影響を与えることがありますので、定期的にチェックして、受傷した歯の状態と次の永久歯の生え方を長期的に観察していく必要があります。

親知らずについて ー抜くときのメリット・デメリット

親知らずとは

親知らずとは、大臼歯の中で最も後ろに生えてくる歯で、第三大臼歯、智歯とも言います。親知ら永久歯は通常12〜14歳で生え揃いますが、親知らずは20代頃に生えることが多く、親に知られることなく生えてくる歯であることがその名前の由来だとも言われています。

 

親知らずを残したときのメリット

将来、入れ歯やブリッジの土台として使える

例えば、親知らずの一本手前の第二大臼歯が何らかの原因で抜歯した場合、親知らずがあればその歯を土台として、ブリッジという治療の選択ができる可能性があります。入れ歯を作るにしても、親知らずがあることによって、入れ歯の安定性が高まります。

移植歯として使える

どこかの歯が抜歯された場合、そこに親知らずを移植するという治療方法があります。

 

親知らずを残したときのデメリット

虫歯になりやすい

歯ブラシがどうしても届きづらいため、虫歯になりやすいです。親知らずだけでなく、その手前の歯まで虫歯にしてしまう可能性があります。

腫れやすい

特に生えかけの親知らずは歯磨きがうまくできないため、親知らずの周りの歯ぐきが炎症を起こしやすいです。この状態を放置していると、親知らずの周りの骨も徐々に溶けてしまいます。歯槽骨は他の歯と共有しているので、親知らずがあることによって、手前の歯まで歯周病になってしまうこともあります。

 

抜歯したときのメリット

親知らずを抜くことにより、歯磨きをしやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクを減らすことができます。親知らずが虫歯になったり歯周病になった場合は抜歯すれば解決しますが、親知らずがあるせいで一生使う必要がある第二大臼歯まで虫歯や歯周病になるのは、とてももったいないことです。親知らずを抜くことで第二大臼歯を守ることができます。

 

抜歯することのデメリット

術後に腫れや痛みが出ることがある

抜歯をしている間は麻酔をするため、痛みを感じることはありません。しかし、麻酔が切れた時に痛みが出ることがあります。歯科医院から処方される抗生物質、痛み止めを用法・用量を守って服用しましょう。

 

まとめ

親知らずは、必ず抜かなければいけないわけではありません。
例えば、親知らずが骨の中に完全に埋まっていて、生えてくる見込みのない歯を無理に抜くのはかえって体への負担が大きくなります。

抜くべきか、抜かないべきかはそれぞれの親知らずによって違います。親知らずの生えている方向や位置などをレントゲンやCTを撮って総合的に診断する必要があります。歯科医師とよく相談した上で決めましょう。
親知らずを残すなら、将来移植に使用できたり、ブリッジや入れ歯の土台として使えるかもしれません。しかし、むし歯や歯周病の原因となることもあります。抜くべきか、抜かないべきか歯医者さんと相談してみましょう。

 

乳歯が生え変わらないときの対応

歯科医院には乳歯が抜けなかったり、生え変わらなかったりして心配されているお母さんも来られます。通常、5歳から14歳くらいに乳歯列から永久歯歯列に変わります。しかし、乳歯が抜けずに残ってしまうこともあります。残った乳歯が永久歯への交換を邪魔して歯並びを悪くしたり、永久歯がないこともあります。

乳歯から永久歯への交換のメカニズム

永久歯はまず顎の骨の中で徐々に歯の頭(歯胚)が作られます。永久歯の歯胚は根が作られるにつれて乳歯のの根っこを吸収していきます。乳歯の根の吸収が進むと、乳歯は根の支えがなくなってグラグラして抜けるようになります。乳歯が抜けた部分から永久歯が出てくることで交換が起きます。

乳歯の歯の本数は20本、永久歯は親知らずを除いて28本あります。永久歯への交換期は顎の骨の成長期です。交換期の初期には乳歯列の後ろに6歳臼歯、交換期の終わり頃に12歳臼歯が新たに生えてきます。

乳歯の交換が遅れているときの対応法

「幼稚園や小学校などのお友達の歯が生え変わっているのにウチの子はまだ生えて来ない、、、」

よくこのような相談を受けることがあります。まずしておきたいことは永久歯の歯胚があるかどうか確認することです。5歳頃に歯医者さんでレントゲンを撮ってもらって歯胚の様子を確認してもらいましょう。

永久歯がずれて生えてきているとき

顎の骨が小さい場合など、永久歯の生えてくる方向がずれてしまうと乳歯の根が溶けずに、いつまでも乳歯が抜けずに残ってしまうことがあります。このような場合は生えてくる永久歯の歯並びがずれてしまうので早めに乳歯を抜歯してもらいましょう。

過去にぶつけたりしたことがないか?

生え変わりが遅い時、過去にその辺りをぶつけたりしたことはないでしょうか?そのような経歴がある時は生え変わりが遅くなることもあります。歯医者さんで定期的にレントゲンで確認してもらいましょう。

乳歯の抜ける時期には個人差が大きい

周りのお友達よりも交換が遅くてもあまり心配しないでください。子供の成長には個人差が大きいので、5歳くらいで抜ける子もいれば8歳になっても抜けない子もいます。平均より2年経っても乳歯が抜けないようであれば、一度歯医者で永久歯があるか確認してもいいのではないでしょうか。

歯が溶ける!? ー酸蝕症について

虫歯でなくても歯が溶ける

噛むと歯が痛むと言って来院された患者さんのお口の中です。前歯の裏や奥歯は溶けています。患者さんは日課として黒酢を飲み続けているそうです。実はこれは虫歯ではありません。酸蝕症という歯の溶ける病気なのです。

虫歯は一部分、酸蝕症は広範囲に起きる

歯はカルシウムやリンなどのミネラル成分でできていて、酸によって溶かされます。虫歯は虫歯菌が出す酸によって歯が溶ける病気です。歯の溝や歯と歯の間など、虫歯の起きる部位は限られています。

それに対して酸蝕症は食べ物や飲み物などに含まれる酸によって溶かされます。食べ物や飲み物はお口全体にいきわたるので広範囲の歯が溶かされます。

 

酸蝕症は歯の見た目も質も悪くする

酸蝕の進行した歯にも穴が空きます。酸で弱くなった歯はすり減りやすく、冷たいものにしみたり噛んだ時の痛みや歯の破損が起きやすくなります。

酸蝕症の原因

飲食物由来のもの

1. コーラ、オレンジなどのソフトドリンク

2. 黒酢やリンゴ酢などのお酢系の飲料

3. レモン、グレープフルーツ、みかんなどの柑橘類

飲食物以外のもの

1. 逆流性食道炎(胃液、食道液など)

2. 酸を取り扱う職業に従事している

 

食べ方、飲み方によっても歯が溶けやすくなる

酸性度の強い飲食物をほぼ毎日のように摂る習慣があったり、時間を変えてちびちびと飲んだりする人ほど歯が溶けやすくなります。昨今の健康ブームなどで習慣的にとっている飲食物をチェックしてみましょう。