ブログ

乳歯が生え変わらないときの対応

歯科医院には乳歯が抜けなかったり、生え変わらなかったりして心配されているお母さんも来られます。通常、5歳から14歳くらいに乳歯列から永久歯歯列に変わります。しかし、乳歯が抜けずに残ってしまうこともあります。残った乳歯が永久歯への交換を邪魔して歯並びを悪くしたり、永久歯がないこともあります。

 

乳歯から永久歯への交換のメカニズム

永久歯はまず顎の骨の中で徐々に歯の頭(歯胚)が作られます。永久歯の歯胚は根が作られるにつれて乳歯のの根っこを吸収していきます。乳歯の根の吸収が進むと、乳歯は根の支えがなくなってグラグラして抜けるようになります。乳歯が抜けた部分から永久歯が出てくることで交換が起きます。

乳歯の歯の本数は20本、永久歯は親知らずを除いて28本あります。永久歯への交換期は顎の骨の成長期です。交換期の初期には乳歯列の後ろに6歳臼歯、交換期の終わり頃に12歳臼歯が新たに生えてきます。

 

乳歯の交換が遅れているときの対応法

「幼稚園や小学校などのお友達の歯が生え変わっているのにウチの子はまだ生えて来ない、、、」

よくこのような相談を受けることがあります。まずしておきたいことは永久歯の歯胚があるかどうか確認することです。5歳頃に歯医者さんでレントゲンを撮ってもらって歯胚の様子を確認してもらいましょう。

 

永久歯がずれて生えてきているとき

顎の骨が小さい場合など、永久歯の生えてくる方向がずれてしまうと乳歯の根が溶けずに、いつまでも乳歯が抜けずに残ってしまうことがあります。このような場合は生えてくる永久歯の歯並びがずれてしまうので早めに乳歯を抜歯してもらいましょう。

 

過去にぶつけたりしたことがないか?

生え変わりが遅い時、過去にその辺りをぶつけたりしたことはないでしょうか?そのような経歴がある時は生え変わりが遅くなることもあります。歯医者さんで定期的にレントゲンで確認してもらいましょう。

 

乳歯の抜ける時期には個人差が大きい

周りのお友達よりも交換が遅くてもあまり心配しないでください。子供の成長には個人差が大きいので、5歳くらいで抜ける子もいれば8歳になっても抜けない子もいます。平均より2年経っても乳歯が抜けないようであれば、一度歯医者で永久歯があるか確認してもいいのではないでしょうか。

ご予約はこちら

※土曜日は18:30、日曜日は12:30までの診療です
※木曜日は休診日です

問診票データ

問診票を印刷いただき、記入してお持ちいただくと、スムーズに診療を受けられます。