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治療したのに銀歯がしみる!? ~その原因について~

「虫歯治療が終わってホッとしたのに、銀歯を入れたらしみるようになった……」
こんな経験、ありませんか?治療がうまくいっていないのではないか、まだ虫歯が残っているのではないかと不安になることもあるかと思います。
実は、治療後に歯がしみるのは珍しいことではありません。今回は、銀歯を入れた後にしみる原因と、その対処法についてわかりやすく解説します。

 

銀歯がしみる原因とは?

1.虫歯が神経に近い場合

虫歯が神経に近いとき、虫歯を取ると神経にギリギリまで近い状態であったり、処置中に神経が露出してしますことがあります。症状がひどくない場合、多くの歯医者さんはこの神経を保存できるように処置を行います。神経を取ってしまった歯は寿命が短くなる傾向があるからです。しかし、保存処置を行った全ての歯の治療が成功するわけではありません。半年以内に、おおよそ1〜2割の歯に神経に問題を引き起こすと言われています。

虫歯の治療後に神経に近いことを告げられた歯には治療後も経過を診ていく必要があります。 

2.以前虫歯が神経に近かった場合

治療後の半年間症状が無かったとしても、経過年数とともに歯の神経の生存率は下がっていく傾向があります。歯医者さんで継続して様子を診てもらい、症状の変化に対応できるようにしておきましょう。 

3.治療直後の一時的なしみ

虫歯治療では、むし歯の部分を削り、詰め物や被せ物(銀歯)を装着します。その際、歯の内部にある「歯髄(神経)」が刺激を受けると、一時的に敏感になることがあります。この場合、時間が経つにつれて自然に症状が落ち着くことが多いです。

4.金属による温度刺激

銀歯は金属なので、熱や冷たさを伝えやすい性質があります。特に冷たい飲み物や食べ物がしみる場合は、金属の影響による可能性が高いでしょう。金属アレルギーとは異なり、こちらは「熱伝導性」の問題です。

5.隠れたむし歯(2次う蝕)

治療後にしみる症状が続く場合、銀歯と歯の間に小さな隙間ができているかもしれません。この隙間に細菌が入り込み、再びむし歯が進行しているケースを「2次う蝕」と呼びます。自覚症状がないまま悪化することもあるため、注意が必要です​。

6.噛み合わせのズレ

被せ物の高さがほんの少し合っていないだけでも、噛み合わせに負担がかかり、違和感や痛みを感じることがあります。特に治療直後は、噛み方に違和感を覚えたら早めに歯科医院に相談しましょう。

7.歯髄炎

削る範囲が深かった場合、歯髄に炎症が起こることがあります。これを「歯髄炎」といい、放置すると神経を取る治療(根管治療)が必要になるケースも​。
ズキズキとした強い痛みが出る場合は要注意です。

 銀歯がしみたときの対処法

1. まずは様子を見る

治療後すぐのしみは一過性であることが多いため、1~2週間は様子を見るのが基本です。
ただし、痛みが強い・どんどん悪化する場合はすぐ受診しましょう。

2. しみる物を控える

冷たい飲み物や熱い食べ物を避け、刺激を与えないよう心がけることも大切です。
特に治療直後は歯が敏感になっているため、無理に冷たいビールやアイスを食べないようにしましょう。

3. 歯科医院で相談を

しみる原因は一つではありません。放置しても自然に治らないケースもあるため、歯科医院での適切な診断と処置が重要です。
早めに受診すれば、簡単な調整や予防処置で済むことも多いですよ。

銀歯がしみないためにできること

  • 丁寧な治療を受ける:むし歯の取り残しや隙間を防ぐために、精密な治療を受けましょう。
  • 定期的なメインテナンス:むし歯や被せ物の不具合を早期に発見できます。
  • 正しいブラッシング:再発防止には、毎日のケアが欠かせません。

まとめ

銀歯を入れた後にしみる原因はさまざまですが、ほとんどは適切な対処で改善できることが多いです。
「治療したのにまだ痛い…」と我慢せず、違和感を感じたら早めにご相談ください。
江口歯科医院では、患者さま一人ひとりに合わせた細やかな診療を心がけています。
気になる症状があれば、ぜひお気軽にご来院くださいね。

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