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院長ブログ
一生自分の歯で美味しいものを食べていくために
一生自分の歯で食事を楽しむために、今からできること
「できることなら、入れ歯のお世話にはなりたくない」──多くの方がそう願っていることでしょう。
みなさんは「8020運動」をご存知でしょうか?これは、「80歳になっても20本以上の歯を保とう」という活動で、健康的な生活を支えるために推進されています。
近年、超高齢社会を迎えた日本では、「しっかり噛める」ご高齢の方は、「噛めない」方に比べて病気が少なく、医療費も抑えられ、より質の高い生活を送れていることが明らかになっています。
今回は、一生自分の歯で食事を楽しむために、今からできる大切な取り組みについてご紹介します。
どうして歯がなくなるのか?
歯がなくなるのは年をとったら仕方のないことではありません。歯がなくなるのは歯周病と虫歯が大きな原因です。
「年を取れば歯が抜けるのは仕方ない」──そう思っていませんか?
実は、歯を失う主な原因は「むし歯」と「歯周病」です。加齢だけが原因ではありません。
むし歯も歯周病も、初期段階では自覚症状が少ないため、気づいたときには「歯に穴が開いた」「歯がグラグラする」「痛みが我慢できない」といった進行した状態になっていることが多いのです。
例えば、健康な歯にむし歯の穴ができ、治療が必要になるまでには平均7年かかると言われています。進行スピードには個人差があるものの、むし歯も歯周病も基本的にはゆっくりと進行する病気です。
歯科治療は進歩したが、、、
最近では、見た目が自然なセラミックやレジン素材を用いた治療など、歯科医療は大きく進歩しています。しかし、歯には再生能力がありません。
むし歯で失った部分は、詰め物や被せ物で補修することはできても、元通りにはならないのです。
治療によって噛む機能を回復させることはできますが、むし歯が再発しないわけではありません。再治療を繰り返すうちに、最終的には抜歯が必要になることも…。
つまり、病気が起きてから治すだけでは、自分の歯を守りきることは難しいのです。
虫歯や歯周病の原因に対するアプローチ
むし歯も歯周病も細菌が関与する病気です。どちらも環境によって起きる病気で実は進行は遅い病気です。歯とお口の健康を守るためには、病気の原因である細菌のかたまり(プラーク)をとり除く必要があります。実際にプラークのよくたまりやすい場所である歯と歯の間や歯ぐきの隙間の細菌は家庭でのブラッシングだけでは取り除くことは難しく、また病気はそういったところから始まります。
病気を起こさないようにするには、歯医者さんで専門的な器具を使って家庭のブラッシングでは取り除けない隙間をクリーニングする必要があるのです。
生涯を健康なお口で過ごしていくためには、歯科医師や歯科衛生士の指導に基づいた毎日の『セルフケア』と、歯医者さんで定期的にメンテナンスを受ける『プロフェッショナルケア』が大切です。
セルフケアの重要性
「毎日ちゃんと歯を磨いているのに、むし歯になった」「歯ぐきから血が出る」──こんな経験はありませんか?
実は、自分では磨けているつもりでも、磨き残しは起こりやすいものです。
歯科医院で正しいブラッシング方法を教わり、自分に合った歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシ、適切な歯磨き粉を選ぶことが大切です。
プロフェッショナルケアの大切さ
セルフケアだけでは落としきれない汚れを、専用の器具で丁寧に除去するのがプロフェッショナルケアです。
高濃度のフッ素塗布を行い、むし歯や歯周病のリスクを軽減。さらに、毎日のケアのアドバイスや生活習慣のチェックも行います。
特に歯ぐきの溝などの細かな隙間は、12〜16週間ほどで細菌が元の状態に戻ると言われています。
そのため、定期的なメンテナンスを受けることが、歯周病やむし歯の再発防止には欠かせません。
まとめ
自分の歯で食事を楽しみ、健康的な生活を送るためには、今からのお口のケアが何よりも大切です。
江口歯科医院では、皆さま一人ひとりに合わせた予防プランをご提案しています。ぜひ一緒に、将来も笑顔で過ごせるお口を目指しましょう!