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意外と知らない正しい手洗いの方法/新型コロナウイルス感染症への対策

新型コロナウィルス感染症の流入によって、みなさん不安な毎日を送られていることと思います。新型コロナは未知のウィルスであるため、病態や検査の体制や治療方法などが確立されるにはもう少し時間がかかるものと思われます。今回は誰でも一人ひとりができる有効な感染予防の方法である手洗いについてのお話です。

 

衛生的に保つことの重要性

病気や怪我の予後に関して衛生的な環境が非常に重要であると見直されたのは19世紀のナイチンゲールの時代にさかのぼります。ナイチンゲールはクリミア戦争に従軍する中で、兵舎病院の衛生状態の改善を徹底していきました。その取り組みの中で、当初は約42%まで跳ね上がっていた負傷兵の死亡率は5%にまで下がっていきました。兵舎病院での死者は、大多数が傷ではなく、病院内の不衛生(蔓延する感染症)によるものだったと推測されました。この発見は現在でも非常に有効で、医療施設を清潔に保つだけでなく、医療従事者の手洗いなどに根付いています。

 

コロナウイルスはどうやって感染するの?

新型コロナウイルス感染症の感染ルートは現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。飛沫感染はくしゃみや咳と一緒に放出されたウィルスを口や鼻から吸い込んでしまう事で起きます。接触感染はウィルスに汚染されたものを手で触ってしまい、その手で口や鼻に触れてしまうことで起きます。

 

コロナウイルスに感染しないようにするために

相手がどのようなウィルスであれ、感染予防にもっとも効果的な方法の一つと言えるのが手洗いです。では効果的な手洗いとはどういったものでしょうか?

効果的な手洗いのポイントはしっかりと石けん液を泡立てることです。泡立てることで、手全体や手のしわなどに石けん液がいきわたります。しっかりと手洗いを行うと30秒程度かかります。30秒の手洗いによって手についたウィルスの数は0.01%まで、さらに2回手洗いを繰り返すと0.0001%まで少なくなると言われています。

 

洗い残しに気をつけましょう

手洗いするときを思い浮かべてみましょう。手の平は一生懸命洗う人が多いかもしませんが、指先、親指、指の間、手首などは不十分になりやすいです。
また、きき手は洗い残しが多くなるので、気をつけましょう。

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