口が渇く ードライマウスの原因と唾液を増やす方法
前回は唾液のはたらきや唾液が少なくなるとどうなるかについてお話をしました。今回は唾液が少なくなる原因と唾液を増やすための方法についてのお話です。
唾液が少なくなる原因
唾液は自律神経からの指令が唾液に伝わって、血液を元に作られます。唾液が少なくなる原因は、自律神経や唾液腺、血液の量などの問題があります。薬の副作用でお口の渇きがみられる場合もあります。
唾液腺の問題
ーシェーグレン症候群、唾液腺付近への放射線治療、唾石などの唾液腺疾患など
自律神経の乱れ
ーストレス、更年期障害、精神疾患など
血液の運搬障害/血液、体液の減少
ー糖尿病、甲状腺機能障害、腎疾患など
薬の副作用
ー鼻炎薬、鎮痛剤、精神安定薬、利尿薬、高血圧の薬など
唾液の量を増やすには
ドライマウスの治療には人口唾液を使用したり、薬の副作用が原因の場合は主治医への薬の減量や変更の依頼状を歯医者さんが作成することもできます。(自己判断で服用量を調節したり、服用を止めないでください。)
また唾液腺のマッサージをしたり、食べ物やがむなどをよく噛むことで唾液腺や自律神経を刺激してあげるとよいでしょう。
唾液腺のマッサージ
1、耳下腺のマッサージ
耳たぶの横辺りの頬に人差し指から小指までの4本を当てます。後ろから手前に向かって円を描くようにマッサージします。
2、舌下腺、顎下腺のマッサージ
両手の親指をそろえて顎の下や顎の内側のくぼみに当てて、やさしく押し上げる。
唾液腺は筋肉のように使わないと衰えて、唾液の分泌機能が低下してしまいます。唾液腺のマッサージは食事の前に行うと効果的ですので、気になる方は試してみたらいかがでしょうか?